ご挨拶

 多くの方々にお力添えを賜り、平成27年9月に開業させていただきました。
 当院の南方には水田が広がり、春には毎年ツバメが軒下に巣を作ってくれます。夏には蛙の合唱が聞かれ、秋には鈴虫が院内に迷い込んでくることがあります。そんな豊かな自然に恵まれて、日々診療しております。
 小児科の対象年齢は、一般的には『新生児から中学生まで』とされ、この間に、こどもが罹りやすい病気も、取り巻く環境も年々変化します。いろいろな困難(病気を含めて)を経験しながら、こどもは心身ともに逞しく成長していきます。
 親御さんにとってもこの15年間は、病気の心配だけでなく、その時々にさまざまな不安や難題に直面し、悩みを抱えながら過ごされることと、お察し致します。
 私は、病気の治療のみならず、社会(学校・家庭など)の中に生きる存在として、一人ひとりのこどもに向き合いたいと思います。
 そして、それぞれのこどもが個性を生かして巣立って行く姿を、親御さんとともに、ゆったりと見守っていきたいと思います。
 そのためにも、当院ではお子さんご自身のご希望があれば、中学校卒業後も継続して診察させていただきます。
 私だけでは力不足ということが、多々あろうかと存じます。その場合には、各分野の専門医や他職種の方々にお力をお借りします。
 こどもや親御さんとともに歩むクリニックでありたいと、私は考えています。
 街外れの小さなクリニックですが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

令和元年6月

院長 足立 浩